オンデマンド印刷とオフセット印刷

印刷について全然詳しくなかった私ですが、写真家でもあらせられる絵の先生の手解きを受けて、印刷の世界の魅力に目覚めました。

今回は印刷の種別である「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」について書いていきます。

 

オンデマンド印刷

オンデマンド、即ち「要求に応じて必要な部数だけ」印刷する印刷方式です。最近ではレーザープリントのことをさすことが多いです。以下のような長所・短所があります。

長所

  • 小ロット(0〜200部程度)の場合は安価に印刷できる
  • トナーインク(粉末)のため乾きが早く納期が短い

短所

  • 小さい文字や細かい模様など緻密なものの印刷には向かない(線が微妙に膨らんだりする)
  • ベタ塗りはムラが出やすい
  • 印刷がずれやすい(〜3mmは生じる可能性がある)
  • 印刷面が光りやすい
  • 大ロット(200部程度〜)の場合は逆に割高

 

オフセット印刷

初めに版を作ってそれを使用して印刷を行う印刷方法です。こちらの方が印刷品質が高くなります。以下のような長所と短所があります。

長所

  • 大ロットでは安価(200部程度〜)
  • 液体インクのため細部まで表現できる
  • ベタ塗りが均一に塗られる
  • 印刷がずれにくい
  • 印刷面が光にくく、紙にインクが染み込んでいる印象

短所

  • 小ロットでは高い(〜200部程度)
  • 版作成やインクの乾きが遅いことにより、納期が比較的長い

 

実物を比較してみた

各印刷会社で無料で資料請求が可能です。資料請求に関してはプリントネットは資料が豊富でオススメです。

今回はそれを元に印象を書いてみます。

ぱっと見の印象

オンデマンドは最近では技術の進歩によりかなり品質が高いです。なのでオンデマンドもオフセットもチラッと見た程度だとそんなに大きな差はないように思います。

インクの馴染み具合

まじまじ見てみると、オンデマンドは粉末のトナーインクを使用するためか、やっぱりインクが浮き出している感があります。その点オフセットはかなり紙に馴染んで一体化している印象です。そのため、上品な仕上がりになります。

全体的な色の違い

オンデマンドはよく見ないと分からない程度ではありますが、オフセットに対して全体的に微妙に色がくすむというか暗くなる印象です。そのため、オフセットの方が明るく見える場合が多いと思います。自分の環境では比較画像を作るのが難しかったので、以下のサイトの比較などが参考になるかと思います。実物の見た目の印象は下のページのさくらんぼ写真の比較で受ける印象と近いです。

印刷面のテカリ具合

オンデマンドは光沢抑えめの用紙で顕著なのですが、印刷面が結構テカリます。これが結構きつい光り方なので、少し上質なアラベールなどの用紙では避けた方がよいです。下画像はアラベールスノーホワイトで、オンデマンド(上部)とオフセット(下部)を比べたものです。

コート紙など光沢があるのが前提のものだと光具合に大きな差は見られないので、光沢紙の場合はオンデマンドでも良い場合があると思います。

 

結局どちらを選択すればいい?

結局どちらを選択すればいいか、簡単に言ってしまうと「小ロットならオンデマンド」「大ロットならオフセット」がいいと思います。小ロットでも印刷品質の高さを求める場合と、光沢紙以外の上質な紙を用いる場合はオフセット印刷の方がよいでしょう。

ただ、人によっては「オンデマンドの印刷面の照り具合が欲しいんだ!」「この用紙に関してはオフセットよりオンデマンドの方が良い」という人もいるかもしれません。なので「品質高いのはオフセットだから」と杓子定規にオフセットを選択する必要もないのかもしれません。

 

まとめ

今回はオンデマンド印刷とオフセット印刷について紹介いたしました。

印刷会社の資料は、無料なのに紙の種類がとても豊富で、この用紙はどんな表現にあうだろうと想像を巡らせるだけでも楽しいのでオススメです。

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